悪は絶対許さない!月に替わって折檻よ!
トクボウ 朝倉草平レビュー


フタエのキワモノ―――――――アッ!

流行にちょっと乗り遅れた感じの挨拶でこんばんわ。





さて、今回のマンガの作者は高橋秀武さん。
スーパージャンプでは刑務官の幽霊が元刑事と悪人を裁く「野獣は眠らず」というマンガや、「妖怪人間ベム」のコミカライズなどをしています。
「野獣は眠らず」は独特の世界観と迫力が好きでした。
また、ヤングキングではキリンよいうバイクマンガを長期連載されていたようです。
こちらは1巻しか読んでいないのですが、素人の主人公が独特の工夫でバイクの草レースに勝っていくのがなかなか面白かったですね。

現在Oh!スーパージャンプで「トクボウ」という作品の連載を行っているとのことで、今回はスーパージャンプへの出張読みきりで掲載されたものをレビュー
します。※僕自身こちらの出張読み切り版しか読んだことがありません。Oh〜版は未読です。





ホームレスの男性が突然痙攣を起こして死亡するという事件が発生。その原因は意外なものでした。
被害者が死ぬ直前に食べていたコンビニの廃棄パンに大豆油が使用されており、アレルギー反応をおこしたとのこと。


大豆アレルギーだった被害者は成分表記に注意していましたが、原料製造会社が偽装表示を行い大豆油をごま油として出荷していたために気付か
ずに食べてしまったとのことです。
当時話題となった食品偽装を上手く作品の題材にしてますね。
偽装が殺人にも繋がり得るという事を指摘した点で、この作品は非常に素晴らしいと思います。





あとアンパンの名前にはツッコみませんよ。


原因が意図的な殺人ではなく企業による不正行為だったため、事件は刑事課の手を離れました。担当刑事の辻は引き継ぎの担当者と会います。


「えくしょっ、ああ、死にたい…」
いきなり衝撃的な台詞で登場したのは警察庁生活安全局特殊防犯課指導係の朝倉草平。




2人は偽装表示を行ったたわば油脂の親会社、あべしグループの会長の自宅へ行きます。


会社へのネーミングにもツッコみませんよ。



わかりやすい超高級マンション 分かりやすい愛人兼秘書 わかりやすいペルシャ猫。


メチャメチャ分かりやすいですね。どう見ても悪役です。











ひたすらうさん臭い会長に対し朝倉はずばりと突っ込みます。


そう、特別防犯課はあべしグループが事件の黒幕である可能性が高いとみているのでした。



憶測でしかない指摘にキレる社長。
そりゃあ証拠もないのにそんなこと言われたら怒りますよね。
どう見ても悪役だけど。




証拠はない!とばかりに会長は言いたい放題です。


「貧乏人は安物食ってりゃいいんだ!! この負け組が!!!
 ウワッハハハハアハッハハハハハハ」
いきなりはっちゃけすぎだと思うんですが…









なんてひどいやつだ!ゆるせんな!
ちょうしこいた会長についにトクボウの手が伸びます。




袖口から…縄が!
え?



いやに手馴れた動きで!…
うお?



作 品 完 成


あ、あの、朝倉さん何やってるんですか!?






「これは行政手続法によって定められた行政指導だ」


いや、どう考えても暴行罪とかそういう感じの犯罪だと思います。











「行政指導とは、行政手続法二条に則った国民の権利利益保護のための指導・勧告・助言・その他だ。
捜査でも処分でもないから証拠は不要。」





これをその他で済ませていいんですか。


僕の目の前にすさまじい拡大解釈があるんですけど…










口を割らない会長に対し朝倉さんは行政指導の手を強めます。




作 品  さ ら に グ レ ー ド ア ッ プ










社長もかなり当然のツッコミを入れます。



「頭の悪いチンカスだな。証拠なんかいらねーんだよ



「そ…そーだったのか…い、いいのかそんな役職があって」


よくないと思います。




「秘書に通報させるぞ!」と強情な態度を崩さない会長。
まあこの状態で相手の言いなりになったらどんな目にあうかたまったモンじゃないですからね。
しかしながら相手が悪い。半端な抵抗はむしろSの大好物なのです。





朝倉さんはヅラを引き剥がしてさらに責めこみます。
一目見てヅラを見抜く観察力。どう責めれば相手が最もダメージを受けるか瞬時に計算する判断力。
一流のドSとしてすさまじい力量を持っていますね。


あと
>>頭も偽装だったのか!
誰が上手いこと言えといった。



それでもまだ強情な会長。あさくらさんがどんどんノリノリです。
←全然しょうがないとか思ってません。絶対。









ドSがさらに強烈に責めますよ。


ええと、いまさらながらショックの大きい画像がありますのでスクロールは自己責任で。








































〜食い込む縄!迫る恐怖!
 いたぶられる中年男!被虐の宴は終わらない〜


いったいこのシーンで読者のどんな層にアピールしてるんでしょうか。



スーパージャンプは僕の知る限りオッサンSMショーサービスシーンとして成立する雑誌じゃなかったと思うんですが。



あさくらさん…楽しそう。









強制シグルイのアレについに口を割る会長。













しかしあさくらさんのインモラル行政指導は止まりません。


あさくらさんは犯罪の証拠なんかどうでもいいのです。

そんなものよりも服従の言葉がほしいのです!

このドSキング!










「ごめんなさい!! ごめんなさい!! ごめんなさい!! すみませんでしたぁー―――っ」
「よーし反省したな? じゃあ反省した時にいう言葉だ
「もうしません!! 二度としません!! 本当です!! 誓います!! 悪いことはこりごりです!! もう二度としませんんん!!」




ついに社長が堕ちました。
オッサンがサディストに完全に屈服するというなんとも言いづらい決定的瞬間を見てしまいました。













←征服感が満たされてスッキリなあさくらさん。

「ご協力ありがとうございました。これにて行政指導を終了させていただきます」












こうして、会長の証言により今回の事件は解決へと向かうこととなりました。
改めて立件され、事件として捜査されることでしょう










社長は完全にトラウマになってしまいました。もうロープとか見ただけで泣き出しそうです。
捜査どころかおまわりさんに職質されただけで土下座しそうですね。






さて、以上で今回のレビューは終わりです。
ぜひともベルモンドにはこのフロンティアスピリッツを見習っていただきたい…とはちょっと言い難いですね。

ちなみにこの読み切りが載ったのはかなり以前の話で(レビューしようしようと思ってるうちにこんなに遅くなってしまいました)、最近も読みきりで掲載され
ましたがオバサンに腹筋をさせながら言葉責めをしてました。

中年SMショーは基本方針なんですね。




んで、前にこの読み切りが乗ったスーパージャンプを買ったのっていつだったのかな〜とググってたらあの作者さんの公式サイトが見つかってですね、
更新情報を見たら

「トクボウ 朝倉草平」スーパージャンプ'08.2号(12/26発売)から連載開始。





ずどええええええええええええええええええええ!?





いや、マジでこのレビュー全部書いてからこの情報知ったんで衝撃がもう並じゃねえです。

何この作品。レビュアーに対しても牙を剥くよ!?






ま、とにかく連載開始ということでおめでとうございます。中年SMショーがスーパージャンプの顔になるわけですね。

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